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記事に制作日は必須だと思う話

公開日: 更新日:2021-12-15

記事を書いたその瞬間には正しくても、時間が経つとまちがいになったり不適切になる、ということは必ず起こり得ます。なので、情報を載せた記事には「いつ書かれたものか?」を示すことは必要だと考えています。

なぜか?

私にとっては当たり前すぎることなので、理由を聞かれるとかえって困ってしまうのですが、こう考えている、と表明する限りは理由を書くべきかと思うので、自問自答。

ウェブサイトの目的が情報を得るということである場合を想定しているので、ウェブサイト以外の情報入手の方法で考えてみます。

たとえば、書籍。書籍には必ず最後にいつ書かれた(出版された)ものかが記載されています。本を買うときに出版日を見て「あ、古い」とか「出版日が新しいからこっちにしよう」と考えた経験、きっとあると思います。

たとえば、学術論文。卒論を書いた日々ははるか昔ですが、これも日付を入れるのは必須でしたし、引用した書籍や論文も必ず年をつけて記載するルールだったように記憶しています。引用で年を併記するのは、書名や著作名とあわせて出版年で特定するためだと思っています。

たとえば、新聞。日付の記載のない新聞はありえないです。

「確かな情報」と思われるものには必ず「それを書いた日」が明記されていると思います。ウェブサイトの記事もそうあるべきと考えます。

発信した情報に責任を持つ

「インターネット上の情報は玉石混交」ということが常識のようになっています。だからといって、情報を発信するのはいいかげんでもよい、ということにはならないと思います。
ウェブサイトを作る、ウェブサイトを持っている方は、そのサイトで発する情報の全てを管理すべきです。「間違った情報はなるべく早く訂正する」ことが重要だと考えます。

ウェブサイトは1度公開したらそれでおしまい、という類のものではありません。書籍ですら、刷りを重ねるときは誤字脱字などの訂正もしますし、改訂版を出す場合もあります。掲載している情報が正しいか常にチェックする。継続的に保守をしていくことは、必要なことです。

情報のライフサイクルを考える

ある情報を発信しようとするとき、その情報はどう活用されて、いつのタイミングで不要になるか、掲載し続けるべきではなくなるかという「ライフサイクル」を考える必要があるのだと思います。

例えば、従業員の数をウェブサイトに掲載するとき、常に正しい情報を掲載しようと考えれば、従業員の数が変わったときに書き換える必要があります。サイトの管理者が従業員の数をいつでも正確に把握している人であるなら、書き換えの時期を知ることができます。一方で、もし、従業員の数を知らないのであれば、知っている別の人から教えてもらう必要が出てきますし。その体制がないと「常に正しい情報を掲載」することができないのです。逐一書き換えていられない場合などには、半年や1年に1度書き換えるなどの対応も必要になるかもしれません。
情報のライフサイクルについて考えることで、これらのことに気がつき、情報収集の体制や整理に役立つのではないでしょうか。

全てをすぐに整えるのは難しいことかもしれませんが、まず、日付を明記することから始めてみてはいかがでしょうか。その記事が書かれた日付けがわかることは、ユーザにとって価値のあることです。日付けが古ければ、新しければ、「どのぐらい信頼ができそうか」をユーザは(ある程度)判断することができるのです。

なので、できる限り日付は明記しましょう。