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UXのセミナーを聞いた時に得た金言

公開日: 更新日:2022-05-09

「使いやすさ、わかりやすさは特定の状況・環境に依るもの、言い換えれば状況や環境の定義のない「使いやすさ」「わかりやすさ」はない」

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「行ってきなさい」と天の声(真顔)

9/2(土)に、富山県総合情報センターが開いたセミナーに参加してきました。
と、いうのも。

ちょうどその前の週に上記の本を読み終わって、良い内容だったなあと思っていたところ。
それを「最近読んだ本」としてインスタにアップしていたら、「著者の方、週末に富山でセミナーするよ」と教えていただきました。

これはご縁に違いないと、急遽富山へ。

セミナーもとてもわかりやすく、勉強になる内容でした。
問題を見極めて解決する、それが基本だなあ、と、しみじみ思いました。

いつでもどこでも使いやすい=いつもちょっと不便

で、冒頭の金言。
プレゼンシートの中にはなかったお言葉でしたが、大事だと思ってメモしてました。(講師の方そのままの言葉ではなくて、私の意訳です)
確かに、と頷くしかない。
誰がいつどんな風に使うことを想定して初めて「使いやすい」「わかりやすい」の決定ができる。
それを突き詰めていけば必要な機能はシンプルになっていく。
必要な機能がシンプルになっていけば、画面デザインに「迷う」要素が減る、ユーザーの迷いも減る。

ユニバーサルデザインがもてはやされたけど、本当の本当に「ユニバーサル」なものってめちゃくちゃ難しい。ありがたい考え方ではあるけれど、理想が高すぎて現実的じゃないかもしれない。

場面を選んで特化するから価値になる

アプリとか星の数ほどあって、ユーザーの要求なんかそれこそ千差万別で、それを全部叶えるってことはまずあり得なくて。
既存のアプリとかウェブでは満足できてなかった、「誰がいつどんな風に使う」を提供できるかどうかが、選ばれる鍵になってくるのかな。ニッチだとも言えるけど、でも、ユーザーを見てないアプリとかウェブとかもあり得ない。

加えて、これは何もソフトの話だけではなくて、ユーザーに価値を提供するという意味では、企業の作り出すものにだって同じことが言えるんじゃないの?と思う。

UXの懐はだいぶ深いものだなあ、と思いました。

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『IAシンキング』(2011年 坂本貴史)https://www.wgn.co.jp/store/dat/3219/

『IA/UXプラクティス』(2016年 坂本貴史)https://www.borndigital.co.jp/book/5771.html