デザイナとエンジニア

デザイナ 「ホームページのロゴをちょっとだけ移動してもらえますか」
エンジニア「ちょっとってどのぐらいですか?」
デザイナ 「ちょっとですよ、(人差し指と親指で)このぐらい」
エンジニア「見えないので、数値で教えてください」
デザイナ 「えっと、2ミリぐらい?」
エンジニア「6ピクセル移動しました。これでいいですか?」
デザイナ 「そっちじゃなくて、こっちに移動してください」
エンジニア「上ですか、下ですか?」
デザイナ 「右に決まってるじゃないですか。この空きが気持ち悪いんです」
エンジニア「・・・これでいいですか?」
デザイナ 「あー、もうちょっと左に戻してください」
・・・・・・・

実際に電話でこんなやりとりがあったわけではありませんが、ありそうな会話かもしれません。

私は、フリーランスになった時、デザインすること自体を仕事とすることからは少し遠ざかっていて、HTMLやCSSを扱うことを事業の主軸に据えました。
ですが、全体を俯瞰してみる感覚とか、視点とか、デザインする感覚、というのは忘れたくなくて、いろんな人と会う機会になれば、という思いから、力不足は否めないものの、Webに関する勉強会を企画しています。

2016/5/15の勉強会の後に、デザイナとエンジニアの関係を考えることがありました。考えがまとまらずにいたら、こんな記事がありました。

手段を切り離したら楽になったデザイナーの仕事のお話

「与えられた仕事の領域から少し抜け出して対話を始めること」
私は、これが好きです。

HTMLとCSSが得意でよく書きますが、ウェブサイトが出来上がるには、他にも様々な要素が必要になります。
javascript、バックエンドのプログラム、サーバー、データベースなどの技術的なこと。そしてマーケティングや、SEOなどコンサルティングが関わる領域。そしてコンテンツそのものも、写真やコピーライトなど、マーケティングの要素もありますが、提供されるサービスや情報など。そして、これら全てに関わってくるデザイン。

フロントエンドの端っこにいる自称エンジニアの私ですが、HTML/CSSを書く人間が「ウェブサイトを作る」というひとつのことから、隣り合う領域はとてもとても広いです。時々出会うそれぞれのエキスパートと話をするのが、私にとっては、楽しくてなりません。

デザイナとエンジニアは直接話ができない、と思うことがあって、自分は通訳のような立場だと思うことが、過去の仕事の中でありました。通訳であることを求められていると感じて、双方の話をよく聞いて、落とし所を見つける、みたいなことがあるときに、どちらの話も聞いて理解できないといけなかったんです。

仕事上、やらなきゃいけないこと、でしたが、デザイナさんの作ったものに対するこだわりを聞いたり、こちらの修正に駄目出しをされたりすることや、エンジニアさんのとっつきにくい専門用語に迷惑顔されながら自分のつたない知識総動員で食いさがるのとか、ちょっと、楽しいんです。時間に余裕がない時でもつい話を聞いてしまうほどに、ちょっと隣の領域を覗いて見ることは、ものすごく興味深いのです。

「デザイナになりたかったけど、エンジニアになった」という方が、どのぐらいおられるかわからないのですが、すごく期待を寄せています。是非、デザインを理解できるエンジニアになっていただきたいと思います。デザインて、きれいな絵を作ることじゃなくて、デザイン的な思考を持って、課題を見つけ出して解決することなんだと思っています。「見た目を整える」ことがどんなことなのか、とか、わかるようになったエンジニアは多分最強かと。プログラムの知識や普段当たり前として行っていること、つまり論理的な思考方法や落ち度のないプログラムを作るときの発想は、デザインにとてもとても役立つものだと思っています。学びたいです。

デザイナさんは、エンジニアさんの言うことをもっとわかるように、知識をつけるようにして欲しいと願っています。

コツとかは自分でもあまり良くわかってないので、伝えられないのですが、職種が違っても人は人なので、相手の仕事に敬意を持って話す、とかなのかなと。初めから「駄目出しされる、わからないこと言われる」と思わないで、「きっと為になる話が聞けるはず」と思えばいいと思います。

双方ともに、自分の気に入ったものについて「なぜこれを「いい」と思ったのか」を具体的に分解して考察して説明するとかが、案外、近道なのかも。

お互いに少し歩み寄ると、出来上がってくる成果物のクオリティが飛躍的にアップするのじゃないか、ということを、ワクワクと夢見ております。

勉強会では、デザイナとエンジニアが顔をあわせることも多いので、普段は聞けないことなどを話すきっかけも、あるかもしれませんので、ぜひどうぞ(宣伝)。

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